首都圏に何店舗かあるパーソナルトレーニングジムでトレーナーとして働いていたことがあります。
そこはいわゆるダイエット目的の女性専用ジムでした。
フィットネスクラブに常勤しているパーソナルトレーナーさんや独立しているトレーナさんとは少し異なるかもしれませんが、パーソナルトレーナーの仕事に興味あるという方の参考に少しでもなれば幸いです。
ただ、トレーナーの成り方や仕事の仕方は多様で、私の場合もある意味特例ですので参考程度に。
どうしたらパーソナルトレーニングジムでトレーナーとして働けるの?
まずわたしの場合もですが、もともとスポーツが好きで、学生時代にスポーツクラブで働いていたこともあり、筋トレや栄養学の基礎知識はありました。でも、バーベルやダンベルを使うフリーウエイトの経験は皆無でしたし、機能解剖学や運動生理学、ダイエットの専門的知識などはありませんでした。
いろんな経緯を経て、パーソナルトレーナーの仕事をしてみたいなと思うようになり、求人を探していたところ未経験でも応募できる求人を見つけて応募してし、運良く採用されました。
トレーナーとしては素人ですので、研修を重ね、ひと月ほど独学でもう勉強してパーソナルトレーナーの資格のひとつであるNSCA-CPT(全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)を取得しました。2年間のスポーツ系専門学校を卒業してした人が受けるような資格のではあるので、異例の早さだったと思います。
その後、訳あって他の大手のパーソナルジムに転職しました。その時は、この資格がかなり役にたったと思います。
経験者採用が多いですが、中には未経験者でも採用後、研修をやってくれるところもあります。ただ研修中は無給だったり、業務委託的な契約のところもあるので条件をよく見た方がいいです。また、トレーナーとしては未経験者だとしても、トレーニングやスポーツの経験は必須だと思います。体を使って人に見せる仕事ですし、怪我をさせる危険も伴います。
一言でパーソナルジムと言っても特徴は様々です。
女性専用なのか、ダイエット目的が主なのか、機能向上なのか、高齢者向けなのか、若年僧向けなのか、ウエイトを使うのか、自重トレーニングなのかなど。
そのジムの方針を知ることは、仕事を続ける上でとても重要です。
トレーナーは資格がなくてもできてしまう職業です。なので、趣味でトレーニングをしてきた経験しかなくても、トレーナーと名乗って働くことも可能ですし、実際そういうトレーナーもたくさんいます。
ただ、自分がお客さんだったら正しい知識や経験が抱負なトレーナーに見てもらいたいし、最低限の知識がないと事故や体調不良を起こさせてしまったりということに繋がるので、何かしらの資格や勉強は必須だと思います。
私がトレーナーとして働いてもっとも痛感したことは、知識と経験の不足感でした。
やはり人間の体は精密で繊細です。また千差万別です。
痩せさせるのは簡単です。でもちょっとしたことで痛みが出たり、体調を崩してしまったりということが起きます。
ものすごく難しい仕事です。
人の健康、肉体を扱っているという責任を強く感じました。
- スポーツ専門学校やトレーナー養成所を卒業し、求人に応募する
- 独学で資格を取得して、求人に応募する
- スポーツ専門学校やトレーナー養成所を卒業し、自分でジムを開く
実際はどんな仕事?(ある日の1日)
9:30 出勤。ユニフォームに着替える
オープン準備。館内清掃、予約の確認、トレーニングブースの準備、洗濯物を畳む、音楽をかける、看板をセット、など。
9:50 お客さまお出迎え。お着替え。お水を用意
10:00〜11:00 トーニングセッション(体重測定、体調チェック、ウォーミングアップ、メイントレーニング、副トレーニング、クールダウン)プロテインを出し、次回の予約をとる。
11:00〜12:00 入会を検討してしている初回カウンセリングのお客さまをお出迎え。お客様の悩みや目標を聞きだし、ジムの説明をする。館内案内。入会となれば、お金をいただき契約業務へ。
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◆1時間のセッションまたは入会希望者の初回カウンセリングを1〜7回ほど行う。昼に3時間空いて、夕方から22:00までということも。予約が多いとかなりキツイ。ヘトヘト。
◆予約がない時は、掃除やスキルアップのトレーナー同士でロープレを行う。
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20:30 本日セッションしたお客様のカルテを記入、入金管理業務、本部への報告、清掃、レンタルのウエアーやタオルの洗濯など
21:00 帰宅
お給料のこと
最初の職場は、時給1,000円でした。保険などは皆無で、勤務時間もオーナーの都合によって決まるので、不規則でした。
次のところは、未経験者でも月給20万円+歩合で保険などの福利厚生もありました。
ボーナスありと書いてありましたが、数年働いている社員の方は一度も出たことがないと言っていました。
一時期は予約数が多く、歩合でかなり稼げたが、パーソナルジムジムが飽和状態の最近はそこまで稼げなくなったとも言っていました。
予約を入れれば入れるほど稼げるのは確かですが、体力的にかなりキツイことと、一人一人のお客様を丁寧に見れなくなるのが私はとてもいやでした。
この仕事は好きだし、やりがいも大きいけどもっと自分のペースでやりたいと思うようになりました。
やりがい、醍醐味
お客様に感謝の言葉をいただいたとき
「楽しかった」「いつも楽しいので来るのが楽しみ」「自分に自信を持てるようになった」「あなただから続けられた」「運動が好きになった」といったありがたすぎるお言葉をいただきました(涙)
もちろんうまくいかなかったり、お客さまが途中でやめてしまったり、自分の力不足を痛感することもたくさんありましたが、こんな半人前の自分でも、一生懸命、親身になって寄り添えば、誰かの力になれることもあるのかもしれないと感じることができた貴重な経験でした。
お客様が成果を出して卒業されたとき
やはり、お客様が目標を達成できて、「このジムに通ってよかったなぁ」と感じてもらえた時はととても嬉しいです。逆に言えば、なんらかの成果を出さないと意味がないと思っています。かなり高いお金を払い、覚悟を持って入会後してくださったわけですから。お客様のモチベーションをあげることもトレーナーの重要な仕事です。ダイエットが成功するというよりは、「運動習慣がついた」「自信が持てるようになった」「続けていきたいと思う」「筋トレが好きになった」といったことのほうが重要な成果だと私は思います。
自分のカウンセリングで入会してくれたとき
入ろうか迷っていた方や、他のジムにしようと考えていた方などが、私の話しを聞いて入会を決めてくれた時はやはり嬉しいです。たとえ入会をされなかったとしても、うまく打ち解けて話が聴けた時も、それなりにやりがいを感じます。
働いていてイヤだったこと
自分は良くないと思っている事でも勧めなくてはならない
これはジムに寄ると思いますが、私の働いていたところは2ヶ月で痩せるという成果を出すことを売りにしていたので、無理めの食事制限を課す方針でした。
栄養士さんが食事指導をするジムだったので、その辺は大丈夫かなと思い、入社したのですが、そうでもなく、自分の経験と勉強してしてきたことからか考えて、このやり方ではリバウンドするか、体調を崩してしまうようなぁと危惧することも多かったです。
栄養食さんの立場もあるので、大々的には言えませんでしたが、折にふれ、自分の考えや、食事制限のメリットとデメリットやリスクなどを伝えるようにしていました。
やっぱりいくら痩せられても、不健康になったら意味ないですからね。
個人的には、「早く痩せられる!」を謳っているジムは、そのうち廃れると思います。
一般人も知識がついてきて、そういうブームはすでに終わりがきているかと。
向いている人
- トレーニングが好きな人
- 運動生理学や解剖学、栄養学に興味ある人(これらの知識は必須です)
- 手に職をつけて人の役に立ちたい人
- 勉強や技術力の向上に努力を続けられる人
- 体力がある人(ウエイトを持ったり、補助をしたり、見本を見せたりするのでムキムキである必要は全くないですが体力、筋力は必須です)
- 人の話を聞ける人(重要)
- 接客業が好きな人
- 教えることが好きな人
- 褒め上手な人
- 観察眼のある人
- とにかくやってみたい人(向いてるかどうかより、やってみたいかどうかが重要だ!)
大勢 ーーーー★ ひとり
ワイワイ ーーー★ー 落ち着いて
マイペース ー★ーーー 協力
お客様はもちろんトレーニングをしに来るのですが、自分の話を聴いて欲しくて来る方も結構います。セッションではなく、悩み相談で終わってしまうなんてこともあるようです。いかに相手の気持ちに寄り添えられるか、耳を傾けられるかが、どんな技術力よりも大切かもしれません。ダイエットとなるとやはりストレスが大きいのでので気持ちも不安定になりがちです。女性であれば特に。メンタル面のケアが上手な人、苦ではない人は向いているかもしれません。


