大学卒業時、スポーツ雑誌の編集者になりたいと思っていました。
当時は就職氷河期まっただ中のこともあり、そのときは出版者への就職は叶いませんでしたが、その後、運よく色々な出版社のもとで編集の仕事に携わることができました。
そのときのことを描いてみたいと思います。
分野は地域レジャー誌、がん専門誌・健康情報誌、スポーツトレーニング誌と多岐に渡ります。その時のことを書いてみます。
編集の仕事をしてみたい、出版社に就職したい、ライターになりたいという方の参考に少しでもなれば幸いです。

どうしたら雜誌編集社で働けるの?

3つの出版社で働いたことがあります。
求人情報で見つけて、応募して、何度かの面接を経て採用となりました。

ただ大学を卒業してすぐに採用になった一ヶ所だけ、下記のように少し違います。

書店で売られていた雑誌のウラに記載の編集部に直接の電話
→求人がないかを訪ねると、編集長らしき人から「すぐに履歴書持ってきて」と言われる。
→急いで履歴書を用意し、編集部へ
→短期だが仕事がなくはないので明日から来てと言われ、アルバイト採用。
【仕事内容:ホテルやレストランの情報確認、取材の手伝いなど】

編集社やライターの求人は少なく、ツテで決まってしまったり、経験者採用の場合が多いですが、稀に求人が出ていたりするので、そこに応募してみるか、または入りたい出版社があったら直接問い合わせてみるのも良いと思います。
常に忙しい職場なので、仕事ができる人財は常時欲しいはずです。
「自分は何をできるのか」などをアピールできるとチャンスがあると思います。

ライタースクールや編集の学校といったものもありますが、実際に仕事に飛び込んでみる方がはるかに学べることが多いので、アルバイトでも雑用でもいいからなんとか職場に入り込むことのほうが近道ではないかと私は思います。
とはいえ、あらかじめ知識を学んでおくことも多少は役に立つのかなともいえます。また、出版社の求人情報を得やすかったり、ツテもできるかもしれません。
ただ、現場は机上の勉強と全く違うので、頭でっかちにならないよう、あくまで概容を学べる程度だと心得ていた方がいいと思います。

今はブログやSNSなどで文章を書いたり読んだりすることも多いと思いますので、文章力はいくらでも磨けます。またそういった活動自体が自己アピールとしても利用できます。

記事を書いたり、取材をしたいのであれば、ライターとして活動をするというのも選択肢のひとつかと思います。ライターズバンクに登録しておいたり、クラウドワークスといった仕事を請け負うサイトで未経験可の求人に応募してみる方法もあります。

雑誌編集者として働くには
  1. 出版社の求人に応募する
  2. 出版社に求人がないかを直接の問い合わせてみる
  3. 編集の学校、ライターズスクールで学んでコネを作る
  4. ライターズバンクに登録する
  5. クラウドワークスで仕事を請け負ってみる

実際はどんな仕事?(ある日の1日:比較的忙しくない時期)

1日の流れ

8:30 出勤。メールチェック

9:00   朝礼、本日のスケジュール確認

9:30 取材先へ出発

10:30  インタビュー取材、撮影

13:00 編集部に戻りながら昼食

14:00〜20:00
記事執筆、構成案、素材選び、校正、電話・メール対応、メルマガ更新、SNS発信、ブログ更新、アンケート入力、次の取材の打合せや連絡、デザイナーさん、ライターにさんと打ち合わせなど。

20:00 帰宅(締切や校了前だと終電まではとても帰れず、休日出勤も日常茶飯事です。)

◆時期によっては定時に帰れることもありますが、週刊誌や月間誌の場合は毎週または毎月締切が来るので大忙しです。全ての記事の校正を全員でまわし読みし、1字も間違いがないかを確認します。お店の情報が間違えていたりしたら大問題なので、とても神経を使う仕事です。また、ギリギリで表紙を変更したり、記事が差し替えになったりといろんなハプニングが起こる仕事でもあります。

お給料のこと

アルバイトの時給は750円〜1000円。
正社員になれば会社にも寄りますが、18万円〜20万円スタートだと思います。
仕事量のわりに給料の安い業界と言われていますので、お金よりもやり甲斐を求める人向きです。

やりがい、醍醐味

会いたい有名人に会えるかも?!

ミーハー心だけで乗り切れる仕事ではありませんが、会社のネームバリューや名刺の力をつかって、日頃絶対会えないような人に会えるということもあり得える仕事です。憧れの人に仕事を通して会うことができたら、これほど嬉しいことはないです。雑誌の分野にも寄りますが、自分で企画を出して通れば、憧れの人にインタビュー!なんてことも夢ではないかも。
私は、大好きなクリスティアーノ・ロナウドの記者会見にあと一歩でいけるところでした。。。

自分が書いた記事が雑誌になったときの喜びはひとしお

なんといっても、自分が記事を書いたり、構成を考えたり、取材をしたページが雑誌になったときの喜びは最高です。できたての雑誌に思わずキスしたくなっちゃいます。
苦労して皆で作り上げた分、達成感は言葉にできません。

と同時に、「また次の号に取り組まなくちゃー」という、あの忙しさが繰り返されることへの恐怖も起きますが(笑)

また、出版した後に誤植が見つかったりしたら、喜びは何処へやら、一瞬で編集部一同青ざめます。。。

いろんな出会い、いろんな体験ができる

これも雑誌の分野に寄りますが、仕事柄いろんな人に会う機会は多く、いろんな場所へ取材に行くことも多いので、いろんな体験ができます。
地域レジャー誌にいたときは、2泊3日で東北の宮古周辺を回って、日頃できない体験をさせてもらいながら取材をしたり、がん情報誌にいたときは現在テレビによく出演されている有名なお医者さんらにインタビューをさせてもらったり、トレーニング誌のときはスポーツ大会へ行き、選手の取材をしたり、インタビューをしたり、トレーニングに密着して記事を書いたりと、貴重な体験をさせていただきました。

働いていてイヤだったこと

やはり忙しい。締切に追われる日常。華やかな部分より地味な仕事の方が多い

大手の出版社はわかりませんが、中小規模のところは小数精鋭で回している職場が多いので、やはり忙しいです。締切もありますし、やらなくてはいけない業務が山ほどあります。事務的な雑用はサクサクこなさないと、執筆や校正、企画を考えるといった肝心のクリエイティブな仕事に時間をかけられなくなってしまうので、臨機応変に、仕事に優先順位をつけて進めていく能力が求められます。体を壊してしまう編集者も少なくないと聞きます。
また、華やかな部分だけをイメージして入ると幻滅するかもしれません。実際の業務は企画や取材や執筆よりも、地味で細かい作業の方がはるかに多いです。

とはいえ、雜誌が完成したときの喜びで疲れは一旦吹き飛んで、達成感に満ち溢れること間違いないとです。

向いている人(あくまで参考)

  • 雜誌が好きな人
  • 文章を書くのが好きな人
  • 企画を考えて実現するのが好きな人
  • ある程度体力がある人
  • 細かい作業が苦手でない人
  • 地味な作業や雑用もめげずにできる人
  • いろんな人の話を聞いたり、いろんな所へいくのが好きな人
  • 仕事に優先順位をつけてこなしていける人
  • 責任感のある仕事ができる人
  • SNSやブログを書くのが得意な人
  • 好奇心旺盛な人
  • 流行に敏感な人
  • 体育会系な職場でも大丈夫な人(やや古い気質の職場が多い気がするので)
  • フットワークが軽い人
  • とにかくやってみたい人(向いてるかどうかより、やってみたいかどうかが重要だ!)
お金や時間よりやりがい!という人にはオススメかも

大勢 ーー★ーー ひとり
ワイワイ ーーー★ー 落ち着いて
マイペース ーーーー★ 協力
多忙 ★ーーーー 暇

やはり雑誌や書くことが好きで、それを仕事にしたい!という強い気持ちにプラスして、根性とある程度の体力が必要な仕事です。好きだけではやっていけない部分も。職場によっては体育会系的な古い体質のところもあるので、理不尽なこともあったり、ツライこともあります。
私もトイレで泣きながら働いていたこともありました。
精神的にも体力的にもきつい部分は多いですが、この仕事でないと経験できないような出会いや体験もできるので、興味がある人はぜひトライしてみて欲しいです。何事もエンジョイしたもの勝ちです!