横浜のホテルにあるタイ古式マッサージスパで働いていました。
その時のことを書いてみます。
タイマッサージを仕事にしたいな、セラピストの仕事に興味あるという方の少しでも参考になれば幸いです。
タイ古式マッサージの詳細についてはここでは触れていないので、知りたい方は検索してみてください。
どうしたらタイ古式マッサージサロンで働けるの?
私は、もともとタイマッサージに興味があったので、日本タイマッサージ協会というスクールでベーシックセラピストの資格をとりました。
その時は仕事にしたいというより、ただ学んでみたいという気持ちでした。
全然マッサージとは関係ないフルタイムの仕事をしながら、週末にスクールに通って資格をとりましたが、学んでいくうちに、せっかくだから少し働いてみたいなと思うように。
でもこれをフルタイムにして生計を立てるのは経済的にも体力的にも厳しそうだなと思っていました。
そんな時、”週に1回でOK”というセラピストの求人を見つけ、採用となりました。
そのサロンは、ホテル内の隠れ家的なお店で、外からのお客様が少ないためか、逆にたくさんシフトに入りたい人は難しいというお話でした。
副業として働いてみたかった私には高条件でした。
多くのサロンは、週3から4回以上勤務必須だと思います。
また、未経験者でも採用後、研修をやってくれるところも多いですが、研修中は無給、もしくは有料の研修を受けなくてはならないところがほとんどです。
蛇足ですが、以前ドライヘッドスパの面接を受けたことがありますが、そこは研修後3年勤務してくれたら研修代を返すという条件でした。研修だけ受けて、技術的を習得するして辞めてしまう人が増えたからだそうです。
たとえスクール卒業者や資格保持者、サロン経験者だったとしても、お店ごとに手技やメニューがあるので、研修は必須だと思います。ただ、期間や量が少なくて済み、店長や研修担当者からOKが出れば即デビューできることが多いです。実際、求人を出しているサロンは即戦力を求めている場合がほとんどなので、スクール卒または経験者の方が採用率は高いと思います。
- 日本のスクールで習ってから求人に応募する
- タイのスクールで習ってから求人に応募する
- 未経験者OKのサロンに応募して無給または有料で研修を受けてデビューする
- スクールで資格をとって、自分でサロンを開く
【補足】
①の日本のスクールはたくさんあるので授業料や立地、学べる内容などを考慮してして探してみるといいとおもいます。
私は、もともとスポーツのケアに興味があったので、解剖学も学べるところが良いと思い、パーソナルトレーナーの先生がやっているJTTMA日本タイ古式マッサージ協会のスクールに入りました。なかば勢いでしたが(笑)
②は、私もタイのチェンマイのスクールで取ろうか実は迷いました。
もともと旅行好きだし、外国人の方と一緒に習うのもおもしろそうだったからです。
金額も、食事と宿つきで高くなく、日本のスクールより安いです。
ただ、調べてみると、技術の修得には日本のスクールの方が良いとか、丁寧な手技が学べるとか、解剖学はほとんどやらないと書いてあり、その時は働いていたこともあってタイミングが合わなかったので日本のスクールに決めました。
私の通っていたスクールでも合格すればタイ政府公認の資格が取れます。
ただ、チェンマイには行ってみたいので、今からでもいつか取りに行こうかなと思っています。
タイ古式マッサージにはチェンマイ式とバンコク(ワットポー)式の二種類があります。それぞれ特徴がありますので修得したい手技を学べるスクールを選ぶことが大切です。
③については、研修の条件などをよく確認した方がいいです。副業の場合、実際の勤務は夜希望でも、研修はお客さんの入らない昼間にしかやってくれないところがほとんどなので、その辺りも考えないと採用になっても研修が結局は全然できなくて、ということもあります。
④スクールを出てすぐに自宅でサロンを開業したり、レンタルサロンを利用して自分ではじめる方もいます。かなり大変だと思いますが、サロンの給料はかなり低いので、施術代が100%自分に入ると思うとやり甲斐は大きいです。
ただ、スクールを出ただけでは技術的に未熟なので、サロンでいろんなセラピストから研修を受けたり、サロンワークの基本を学んだり、お客さんに触れる数をこなして腕を磨いてから、という方が安全ではあります。自分で行う場合は、施術以外の事務作業や予約管理、集客などもこなす必要があります。また、保険にも加入した方が良いでしょう。
実際はどんな仕事?(ある日の1日)
14:20 出勤。タイパンツのユニフォームに着替える
14:30
オープン準備。予約の確認、ホットタオルの準備、洗濯物を畳む、前日の洗濯物を洗濯。お茶の準備、看板をセット、など。
15:00〜16:30
予約がない時は、電話対応や、掃除、スキルアップのためセラピスト同士で練習しあう、など。
16:30〜17:30 休憩。遅い時間帯に予約が入ることが多いので、夕ごはん休憩は早めなことが多い。
17:45 お客様を迎える。カウンセリングシート記入。お部屋に案内
18:00〜20:15 アロマタイトリートメント120分施術(オイルマッサージもメニューにありました。タイマッサージより需要が高かったかも)→お茶だしとアフターフォロー→タオル交換
20:30〜22:30 タイ古式マッサージ90分施術→お茶だしとアフターフォロー→タオル交換
22:30 カルテ記入、伝票記入
23:00 クローズ作業。館内清掃、洗濯など
23:30 帰宅
お給料のこと
私の働いていたところは、時給1000円でした。
交通費も上限はありましたがもらえてました。
退勤時間が遅いので、終電がなくなる人は車で通勤OKでしたが、専用駐車場はけっこう離れたところにあると聞きました。
時給の相場はだいたい1000円前後じゃないですかね。
ホテルのスパだともう少し高かったり、正社員だと月額18万か20万くらいかな。
全体的にマッサージサロン業界は、エステと違い、給料はやすく、社会保険などにも入れない事が多いそうです。
待遇は良くないと思います。
こんなに重労働で体張ってるのに割に合わないと正直思います。
好きでないと続かないかも。
ただ、「気持ちよかった〜」とか「楽になっら〜」とか言っていただけると、プライスレスに嬉しい仕事だではあります。人の役に立っている、自分の手で稼いでる感はとてもあります。
やりがい、醍醐味
上にも書きましたが、やっぱりお客さまに少しでも「来てよかったぁ」と思っていただけたかなと思えた時には、疲れもイヤなことも吹き飛んで、とても救われた気持ちになります。
実際は、凝りや疲れたがひどい方の来店が多いものなので、時間内にうまくほぐせなかったり、自分では不甲斐ない気持ちのまま終わることのほうが多いですが、それでもたいていのお客様は気持ちよかったと言ってくださいます。
お世辞の場合もあると思いますが、そんなに変な施術をしない限り、人は自分では届かない部分を丁寧にさすってもらったり、ほぐしてもらったり、触ってもらっただけでも痛みが和らぐものです。
もちろん、小手先の手技はお客様に不快感を与えてしまうだけでなく、ケガをさせてしまうことにも繋がるので、勉強と練習を日々重ねて技術を上げることは必須です。
技術が上がってくると、ほぐれたことにも気づけたり、どこをどうすればこの凝りが和らぐかといったこともわかってきます。それがうまくいって、お客様の疲れを少しでも癒せた実感が得られた時など、この上ないやりがいを感じられると思います。
働いていてイヤだったこと
悪い気を吸収する?
イヤというより、ひどく疲れたことがありました。
もちろん1日に何人も予約が入っていると疲れるのですが、変に疲れた事が1度だけありました。
よく、”人の悪い気を吸収してしまう”のように言うことがあるのですが、あまり信じていませんでしたが、確かにその日のお客さんはとても疲れていた上に、いつもの施術だったのに妙にドッと全身が疲れて帰りの電車でへとへとだったのを覚えています。
私のタイマッサージの講師は、オイルの方が皮膚から吸収しやすいから、直接の触れないタイマッサージの方がいいと言っていました。
そう言ったことが本当にあるのかはわかりませんが、お客さまの中には、日ごろの愚痴や悩みごとを聞いて欲しくて、施術中ずっと話している方もいらっしゃいます。そう言う意味で、こちらが無意識のうちに負の感情を受け取ってしまったり、ただ単に話し疲れ、聞き疲れといった疲れも往々にしてあるかなと思います。
しかし、そんなことは稀で、それよりも感謝される喜びを味うことの方が多いです。
向いている人
- 人を癒したいホスピタリティーのある人
- 身体の生体や解剖学に興味ある人(人の身体に触れる以上、この知識は必須です)
- 伝統医学に興味がある人(エネルギーラインという気の通り道的な概念が根本にあります)
- 手に職をつけて人の役に立ちたい人
- 勉強や技術力の向上に努力を続けられる人
- 体力がある人(2人でやるヨガと呼ばれるタイ古式マッサージ。全身を使って施術するので結構疲れます)
- ヨガが好きな人
- 接客業が好きな人
- とにかくやってみたい人(向いてるかどうかより、やってみたいかどうかが重要だと私は思うので)
とにかくお金を稼ぎたいという人には向いてないと思います。
ホテル内の隠れ家的サロンという事もあり、ほぼ宿泊客または常連さんで、回数券を販売したりと言ったノルマもなく、スタッフも40代が多くて落ち着いて働ける雰囲気でした。
タイ古式マッサージは男性スタッフも結構いますが、オイル系だと女性が多い職場です。
施術自体は一人でやりますが、自分の担当ではないお客様もスタッフ全員でもてなすという気持ちが大切になってくるので、協力しあってできるお店の雰囲氣やスタッフ間のコミュニケーション、店長の人間性なども、長く働く上では重要な要素だと思います。


